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ぽんぽこブログおれ日記 シーズン3

東京暮らしも2年目に突入。忍び寄る40歳の壁に焦りながらも「まだいける!!!」と山にロードバイクに頑張る38歳。

2015 夏山山行第3弾 黒部五郎岳 其の18

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2015 夏山山行第3弾 黒部五郎岳 其の18

ベンチに座っていたら件のおっちゃんが近づいて来ていろいろ話をする。このおっちゃん、大阪の市内の人だった。僕が「今は単身赴任で東京にいるけどうちは川西です。」というと「家族と離れて住んどんか?いいことなんか一つもないで。」と仰る。このおっちゃん、今は定年まで勤めあげているんだけど現役の時は18年単身赴任だったらしい。ただ職場が桑名だったので毎週大阪の家まで帰ってたらしい。まぁ桑名だったらなぁ。高速に乗らんでも名阪国道で帰れるし西名阪を使っても料金的にはたかが知れてる。うちの会社でも名古屋から大s化に転勤になった人なんかは毎週帰省してるみたい。高速バスなら往復4500円くらいだ。しかし東京ー兵庫となると時間的にも金銭的にも毎週はとても無理だ。ちなみにこのおっちゃん、黒部川の源流の水をペットボトルに入れて「嫁への土産や」と言っていた。愛妻家のようだ。仲が良さそうで羨ましい。
ところで先ほど小屋の中で見たんだが折立から11時34分発の有峰行きのバスがあるらしい。僕は14時10分発のバスに乗る予定だったんだがそれだと東京に戻るのが夜になってしまう。明日は仕事なので早く帰りたいところではある。折立の出発が2時間半早まれば時間的にかなりゆとりができる。ということで11時34分発のバスを目指して下山することにした。時刻は9時を回っている。おっちゃんは「2時間半か。ギリギリやで。」という。僕もそう思うがこれはトライする価値はある。コースタイムは3時間10分。8掛け以上の速度で歩かねば間に合わない。
9時06分、折立目指して下山開始。2時間28分後には下山してバスに乗っていなければならない。間に合うか???

大阪のおっちゃん。「わしはゆっくり行くから先行きや。」と言われ「抜きつ抜かれつになるかもしれませんけどお気をつけて。」と先行する。














コースタイムで歩くのがやっとという状態で体にムチを入れ歩く。今日も初日とうってかわって快晴で気持ちがいい。















「ざっ、ざっ、ざっ」と一定のリズムで突き進む。

















先の先まで見渡せる。初日こそ天気が悪かったけど今回の山行は好天に恵まれた。幸せな4日間だったな。まだ終わってないけど・・・。














「うぉりゃ~!!!」とケツから炎を噴き上げながら先行者を追いかける。




 









自分ではすっ飛ばしてるつもりだが実際どうなのかよくわからん。とりあえず三角点のベンチに着いたときに行けるかダメかわかるだろう。


ふと右手を見ると「おっ!!!」










 





剱岳登場!!!登るときには見えなかった景色がきれいに見える。以前薬師岳に登った時にも見えたのかもしれんがその時は剱の姿を知らんかったのでここから剱を見るのは実質初めてだ。












登るときには霞んでいた有峰湖も今日はすこーんと見渡せる。








 








有峰湖に突っ込んでいくように見える。

















剱様、降臨。剱を眺めながらの贅沢な下山路。ここからでも十分存在感があるけど剱沢のテン場から眺める剱は威圧感たっぷりで恐ろしいほどの迫力だった。百名山を完登したらもう一度行きたい。そのころはもうじじいになってるだろうし剱岳は恐ろしすぎるのでもう一回は登らない。あそこは1回で十分だ。








三角点のベンチに到着。時刻は10時28分。太郎の小屋から1時間22分でここまで来た。コースタイムは2時間。ここまで約7掛けで歩いてきた。よ~し、いい調子だ!!!ここから折立までのコースタイムは1時間10分。何とか11時34分のバスに間に合わせるぞ。










程なくして樹林帯の中へと入っていく。楽しい稜線歩きは終わった。














山行も終わりが近づきここで「おりゃ~!!!」と最後のひと踏ん張り。ケツからさらに炎を噴き上げながら高度を下げていく。ところで今日は日曜日。梅雨明け10日の絶好の登山日和ということもあり、あとからあとから山のぼらー達が登ってくる。なかにはへばり気味の人もいて「そろそろ稜線ですか???」と聞いてくる人もいる。そんな人には「もうひと踏ん張りですよ~。稜線に出たら剱から何から全部見えますよー!!!」と伝える。この好天だから樹林帯から稜線に飛び出した時の開放感は最高だろうな。 

そして11時30分、折立に下山。コースタイム3時間10分のところを2時間24分で下山した。欲を言えば汗まみれの服を着替えてからバスに乗りたいんだが出発まで残り4分。もうそんな時間は残されていない。
そして大急ぎでバス停に向かうと・・・










あれ???バスがいない。


















バス停の時刻を確認すると・・・














「なんじゃこりゃ~!!!」
僕が必死こいて目指していた11時34分の便というものは影も形もなかった。「え?何???おれが小屋で見たのはなんだったの???」
しばし呆然としながらも現実を受け入れた。つーかこれだったらアホみたいにぶっ飛ばさずに、この最高の山行をじっくりかみしめながら下りてくりゃ良かったなー。

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