飯を食った後、小屋の寝床で荷物を整理したりしていたんだが再び外に出ようとすると「おぉぉぉぉ~!!!!」
ガスが切れ視界がクリアになっていた。大急ぎで寝床にカメラを取に行った。
若干ガスが残っているものの目の前に北ノ俣岳が姿を現した。
薬師岳は・・・あの山の向こうにあるはずなんだが。
北ノ俣岳がはっきり姿を見せるとその向こうに黒部五郎がその姿を現した。
「おぉぉぉぉ~!!!!」見えたぞー!!!感動だ。北アルプスの山にはいくつも登ったがほとんどが曇りだったのでこんなところから黒部五郎を望めたことに大いに感激した。
薬師岳方面に目を向けると
おぉ~見えたー!!!薬師岳見えたぞー!!!
目の前に現れた薬師岳。カメラを向ける人も多い。
今回星撮り用に持ってきたオリンパスのSP-100EEでズームアップ!!!光学50倍ズーム、超解像100倍ズーム(デジタルズームではない)という優れものである。つーか太郎平からここまで写るなんて最近のデジカメはすごい。
さらにズーム!!!
おぉ、こりゃ人がいても完全に写るぞ。すげーな。
しかし・・・ん???今ブログ書いてて気づいたんだがこれって愛大の遭難ケルンと石室じゃないか???あの時はここが薬師岳の山頂と思っていたんだが今考えたらどうも違うような気が・・・。これが愛大のケルンなら薬師岳はその奥だ。
ガスが晴れて周りの山が見えるようになったので「あれが〇〇山だ」みたいな声が聞こえてくる。
お月様が出てきた。まぁそれは置いといて左手の山、これ水晶岳である。これにはめちゃくちゃ感動した。水晶岳は一昨年登ったんだが山をやり始めた当初、僕のバイブルである日本百名山地図帳でこの水晶岳を見た時の衝撃が忘れられない。高瀬ダムから水晶・鷲羽を登るルートで3泊4日、コースタイムは26時間50分。累積標高差は4007m。日帰り登山しかやってなかった僕には「こんなとこ行けるんだろうか・・・」とあまりの凄まじさにおおいにビビっていた。そんな水晶岳は僕にとって一番遠くに感じる山でその山に登った時は「ついに登った・・・」と感極まって涙が出そうになった。そんな水晶岳は僕にとって天然記念物並の貴重な特別な山である。その山をこんなところから眺めることができたことに非常に感動した。ちなみに今回登る黒部五郎岳は百名山地図帳では3泊4日、コースタイム23時間45分、累積標高差3576mと水晶岳と並ぶ「遠くに感じる山」であった。実際、水晶も黒部五郎も北アルプスでは一番奥地に位置する山だ。あれから10年。ついにこの山にチャレンジする日が来た。明日は黒部五郎に登る。明日の今頃は黒部五郎の小屋でついに山頂を踏んだ感激の余韻に浸っているのだろう。
左のが水晶岳、右のとんがりはワリモ岳、そのお隣は切れてるけど鷲羽岳。
いや~山っていいよね。朝から雨とガスばっかりだったけど最後の最後で幸せな気持ちになった。
本日の記録 累積上昇高度・・・825m 累積下降高度・・・810m 行動時間・・・3時間53分 消費カロリー・・・2732kcal
ん?なんかおかしいな。そんなに下ってるわけないんだが。なんかメモ取り間違えたか???