小屋に入り寝床に潜り込む。ラッキーなことに僕は一人で一枚の布団で寝れることになった。消灯の時間にはなっていないが昨日はまともに寝れなかったので早めに寝る。しかし「う〜む、暑い」。暑いのでズボンを脱いだ。まぁ周りはおっちゃんばっかりなのでこれでもいいだろ。で、布団かけときゃわからんわ。
うつらうつらしているといつの間にか消灯の時間になっていた。電気が消えて暗くなっている。時々隣で寝ている長崎から来たおっちゃんの「暑かぁ〜」と言う独り言が聞こえる。このおっちゃんとは昼間結構山の話をした。今日で何日目だったのかは忘れたけど黒部五郎岳、鷲羽、水晶と周り今日雲の平の方から降りてきたとのこと。僕は雲の平から薬師沢までの下りが厳しいという情報にビビっていたのでそのルートのことも聞いてみた。すると濡れていると非常にすべる岩がゴロゴロした急な下り。でもちゃんと道だから注意すれば大丈夫。ただストックはいらないとのことだった。
22時を過ぎて僕は寝床から抜け出した。星を撮影するためだ。外に出ると思ったよりも星は見えない。ただ月の明かりがめちゃくちゃ明るい。周囲には意外にも4,5人の人がいた。寝床は暑かったけど外は涼しい。星は綺麗に撮れなかったけど月夜に浮かび上がる水晶岳、鷲羽岳は非常に綺麗だった。
月夜に浮かび上がる山々。左から水晶岳からワリモ、鷲羽、黒部五郎、中ノ俣岳までよく見える。太陽っぽく見えるけど一応お月さんです。