椹島に到着し出発の準備をする。同じバスで来た同じく準備中のカップルに「陽希さん見ました？」と聞くと「見ました見ました～」と嬉しそうに言う。くぅ～、逃した魚は でかすぎた。











８時１４分、今宵の宿泊地である千枚小屋に向け出発。今回の山行では不安材料が二つある。それは地図上に書かれている２か所の「危」マーク。千枚岳を越えたところにある「岩場のやせ尾根」と書かれたところと悪沢岳を越えたところにある「ガレた急坂」と書かれたところである。NHKの「にっぽん百名山」の悪沢岳の回も見たんだが「岩場のやせ尾根」の方はその手前の岩が非常に気になる。もともとは普通の登山道だったんだが崩壊が進み現在ではスパッと切れているのである。岩場嫌いの僕としてはそこが一番気がかりなのである。もう一つの方の「岩場のやせ尾根」の方はどうなっているのかわからん。まぁ「危」マークが付くくらいだから普通の道ではないのだろう。どちらも非常に気がかりだがそこをクリアしないと悪沢岳と赤石岳には登れない。嫌でもなんでも行かにゃならんのである。

大倉喜八郎さん。東海フォレストの大本となった東海紙料の創業者。大倉尾根もこの人の名前から・・・つーかこの人がかごで担がれ登るために作らせた登山道が大倉尾根のルート。すげーな。











鳥居に向かって「無事に登れますように」と心の中で祈る。













 




いきなり急登から始まる。












 




と思ったらあっという間に舗装路に出た。で歩くこと数分。千枚岳の登山口に到着。













 



おぉ～見事な滝だ。

















ここから千枚小屋の旅が始まる。













 



滝の前を通る。いや～いいねこりゃ。















おぉ～これテレビで見たわ。


















こないだの薬師沢小屋の前の橋よりも高いな。

















橋を渡り登りにかかる。南アルプスらしいコケコケの登山道だ。















樹林の中を行く。



















林道に出た。ここまでのコースタイムは１時間５０分。ここまでの所要時間は１時間３４分。ほぼコースタイム通りである。











 


階段を登って再び登山道へ。


















なだらか道って地図には書いてあるけどまぁそこそこな感じである。
















この樹林が千枚小屋まで続くらしい。

















あと４時間半か～。まぁそこまではかからんだろうが。


















結構な登りである。













 



ひたすら樹林。


















「まだかぁ～」と思っていたところやっとさ清水平に到着。時刻は１１時１５分。出発からちょうど３時間。コースタイムは３時間３０分。う～む、あんまり巻けてないな。











 


だとさ。

















てなわけで清水平を出発。



















こんな感じ。けっこうな登りである。

















続くなぁ～。


















蕨段。千枚小屋まであと３時間。

















ほぇ～。先は長い。
















 

今回は椹島から千枚小屋を経由して悪沢岳、赤石岳と登り大倉尾根を椹島に下りる周回コースなんだが千枚小屋を登るルートの方がなだらかってことだったんだが「これがなだらかですか？？？」って感じである。まぁ大倉尾根を登りに使うのと比べての話なんで相対的な話になるんだがだったら大倉尾根ってどんなんよって思うわ。








コケコケの道である。南アルプスはこうでなきゃいかん。

















そろそろ見晴台につかにゃならんところなんだがまったくもってたどり着かん。延々と急登をこなす。つーか通り過ぎたか？？？ここでじいちゃんばあちゃんのパーティーを追い越す。「何時に出た？」と聞かれ８時１４分と答えると「速いなぁ。私らは６時に出たよ。」と仰る。６時か～。ちょっとかかりすぎかな。でもまぁ僕も年をとるとこんなことになるんだろうな。明日は我が身だ。










 
急登はまだまだ続く。ここで追い越された。















 
大学生くらいのパーティー。最近若手に追い抜かれることが多くなってきた。年だな・・・。
















で、駒鳥池に到着。

















特に興味もないので池は見にいかない。時刻は１３時１７分。出発から５時間が経過。コースタイムは５時間４０分。今の僕では小屋泊まりの装備でもコースタイムの８掛けは無理だな。
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
地図を見ながら「はぁ～あと２時間か」と独り言をつぶやくと「２時間もかからんよ。４０分くらいだ。」と近くにいたおっちゃんに言われた。よく見たら小屋まで２時間というのは見晴台からのコースタイムであった。
そして登ること３８分、おぉ小屋の屋根が見えた！！！

















今宵のお宿、千枚小屋に到着。


















時刻は１３時５７分。ほんとに４０分で着いた。コースタイムは５０分。最後だけ８掛けで歩くことができた。ここまでの所要時間は５時間４３分。コースタイムは６時間半。う～む、いつも元気な初日にしてはかかったな。最近体力の衰えをリアルに感じる。なんか俺の時代が終わった～って感じだ。あとは衰える一方か・・・。いやいや何とか老いに逆らいたい。３０代までは。というわけで無事に小屋に到着した。