小屋を出る。さっきもそうだったけどめちゃくちゃ風が強い。防寒のために上下を雨具で固める。暑くなった脱ごう。さっそく目の前を大学の登山部らしきパーティーが通り過ぎる。時刻は5時半。南室小屋を出たのは4時半くらいか???
というわけで僕も出発する。
小屋の横の樹林を登っていく。
振り返るとあら富士山が。そういや小屋でも言ってたな。富士山が見えるって。
白峰三山がきれい
前方には5時ごろ出ていったツアーの方々が観音岳に挑む。
あの方々は青木鉱泉に下りるって言ってた。ツアーのバスがそこで待ってるらしい。いいねぇ~。僕もそうしたかったけど路線バスがまだ動いてない。無念・・・。
10分ほどでまずは薬師岳に登頂。朝日を受けて影が伸びる。
先ほど通り過ぎて行った学生たちも記念撮影。
いや~いい天気。はるか彼方の山影もしっかり見える。
先へと進む。尾根の東側もよく見える。最高の稜線歩きだ。
前方を見るとツアーの方々が観音岳に到着。
しかし朝から最高の天気だ。西側にそびえる北岳がきれいすぎる。
薬師岳を振り返る。富士山の存在感がすごい。
右手に見えるあの存在感抜群の山はなんだろう???気になるな。
えっちらおっちら登っていくと観音岳がお出迎え。
薬師岳から30分ほどで到着。風は強いが空は青い
ツアーの人たちもとっくに出発しておりだーれもいない百名山の山頂。観音岳を独り占めだ。
「おぉ~!!!」前方には地蔵岳のオベリスクが。
手前にはツアーの方々の姿が。つーか結構な下りだな。
もういっちょ薬師岳越しの富士山。
広角で地蔵岳方面を望む。
気持ちのいい稜線歩きが続くのかと思いきやあの岩稜を登らにゃならんのか。あれが赤抜沢の頭か。
ん???奥に見えるあの岩山は・・・おぉ~甲斐駒だ。すげーな。この辺の百名山が全部見えるぞ!!!
出発してからもう何十枚も撮ってるんだがきれいなんで何度でも撮ってしまう北岳。涙が出そうになるほど感激だ。いやー来てよかった。
ところで、昨日とはうってかわってペースが上がらない。天気が良くて写真を撮りまくってるということもあるんだがそれだけではない。早くも苦手な急な下りが現れてさらにはそれを登り返すというルート。それに加えてというか実はメンタル的な面での不安要素が非常に大きい。それは今回のルート変更。GPSにルートを落としていない上にマップポインターも持って来ていないので自分の現在位置がわからない。しかも歩く人の少ないルートである。道も悪いようだし。下手こいて下山が遅れるようなことがあったらバスに置いてけぼりをくらってしまう。つーか道迷いとかしてしまったらどうしよう。そんな不安要素があるので自然と足が前に出なくなる。天気がいいのは楽しいんだがそれと裏腹に地蔵岳から先のルートを考えると少々気が重い。
下りにおっかなびっくりで登りにひーひー言いながら足を止める。メンタル面の不安もあるけどフィジカル面でもあまり調子が良くない。持病の「2日目病」の発病だ。赤抜沢の頭への登りで足が止まってしまった。しんどいのもあるけど暑い。雨具を脱いでいたら「おぉ!!!」後ろから例の山ガールに追い抜かれた。僕が小屋を出る時にはまだ飯を食っていたというのに。つーかこんなところで追い抜かれるとは。かっちょ悪いな~。改めて自分のペースの遅さを実感する。
あそこを越えにゃならんのか。近くて遠い地蔵岳。
登りも終わりに近づくとオベリスクが大きく迫ってくる。ビックサンダーマウンテンみたいだ。
うわ~登ってる人がいるわ。
アップ
ひょえ~あんなところに人が!!!おれにはムリムリ。
というわけで賽ノ河原に到着。時刻は7時32分。観音岳から82分。コースタイムは70分。うむむ・・・終わってんな、これ。予定はコースタイムの8掛けなので予定よりも26分遅れての到着である。う~む、へこむわ~。とりあえず地蔵岳に到着した。