夜が明けた。3日目の朝だ。今日から8月。今日もいい天気になる予報。
テン場越しに朝日に照らされた山々を眺める。いやーテント泊か。テントを使ったのは去年のGWで横尾でキャンプをして以来だ。やっぱ年に一度はテント泊の山行をしたいな。つーかあの右のとんがり山はどこの山だ???
5時24分。よぉ~し行くぜ!!!小屋の前で昨日の大阪のおっちゃんと別れて出発。おっちゃんは一気に折立まで。すげーな。
今日は薬師沢小屋まで行く。この山行で一番長い行程だ。コースタイムは8時間20分。長い!!!長いことに加えて雲ノ平から薬師沢までの下りが非常に気がかりだ。
小屋の裏手からいきなりの急登だ。少し登ると昨日登った黒部の五郎さんが今日もご機嫌な姿を見せてくれた。
しかしまぁ虫が多いぞ。めんどくさいので防虫ネットは出さないがブヨが顔の周りにまとわりついてくる。写真を撮っても写りこんでくる。(左上)
テン場のところからずっと気になってたけど・・・いや、昨日から見えてたな、あのとんがり山。何かしら???
槍じゃねーだろ???じゃ何???
高度を上げるほど五郎さんが小さくなっていく。
気になるわ~あれ。あの存在感、ただ者ではないと思う。
おばちゃんたちは違う山を撮ってるけど僕はどうしてもあれが気になる。
ところで今日も日差しが強烈。まだ6時過ぎだぞ。
やっぱり気になるあのお山。あれはもしや・・・
笠か!?笠ヶ岳なのか!?たぶん笠だな。いや~さすが名峰!!!そういうことにしておこう。
しかし今日もお山のウルトラバイオレットが猛威を振るう。いつもは寝てる時間だからよくわからんが夏の6時過ぎってこんなに日差しが強烈だったか???
急な登りにさしかかる。うへぇ~あそこまで上がるのか。
まだ朝なので元気に登る。振り返れば「奴」がいる。
ところでさっきからブヨの大群を引き連れて歩いている。写真に写りこんだり耳に入ったりサングラスの中に入ったり腕にまとわりついたり。なかなか鬱陶しい。ハッカ油持ってくればよかったわい。
よぉ~し、登りきったぞ。五郎さんともそろそろお別れだ。
こんなザレたトラバースがあったり
なんかこんもりした台地が見える。
三俣蓮華との分岐。ここまでのコースタイムは1時間40分。ただいまの時刻6時47分。1時間23分かかってんだな。写真を撮りながらとはいえペースとしては早くない・・・。
ほぉ~雪渓があるんですか。
先ほど通過したザレザレのトラバースを行くパーティー。この時間にここにいるということは三俣山荘から来た人たちだな。ちなみにここでもブヨが写真にこんにちは。
おぉ~あれが雪渓だな。
無事通過。
遠くから通過した雪渓を振り返る。
何度も言うけど日差しがすごい。もろに「ぶち当たってる!!!」って感じがする。
雪渓からの雪解け水が沢になってる。
再び五郎さん。やっぱでかいわ。
前方にこの旅最大の雪渓が現れた。
雪渓を渡る先行パーティー。
なかなか雄大。
北アルプスの奥地って感じだな~。いい!!!
いや~非日常ですよ。
恥ずかしながらけっこう疲れてきた。「まだかぁ~」と思いながら歩いていたらやっとこさ三俣山荘が見えてきた。奥には鷲羽岳がどしーんとそびえている。
雪のまだ残る・・・つーかたぶんこのままずっと残る三俣山荘のテン場。槍も見えていいシチュエーションだ。
で、三俣山荘に到着。時刻は8時。所要時間は2時間36分。コースタイムは2時間30分。早くもコースタイムをはみ出してしまった。