山頂をあとにしてすぐそばにある山頂のヒュッテへと向かう。
中はこんな感じ。
ここで山バッチを買いトイレも借りる。そういやこれまた後で知ったんだが僕の持ってる2008年度版の山と高原地図では山頂にもう一つ遊仙閣という山小屋が載っている。しかしこれは取り壊されて今はもうないらしい。つーか跡地とか全然気づかなかった。
外のテーブルで昼飯を食べ下山にかかる。今夜はツール初日だ。間に合うように帰らねばならん。11時55分、出発。
天気は悪いが雨は止んでる。まぁこれで良しとしよう。
山の山頂にこんな広い高層湿原があるとはね。八甲田みたいだ。
樹林に入るとこのありさま。ぬかるみが酷い・・・。
ぬかるみと岩と倒木。非常に歩きにくい。
この雪、いつまで残るんだろうね。
晴れるに越したことはないけどこれはこれでいいかもな。
お花たちにはこれくらい潤ってる方がいいのかも。
この時間からでも登ってくる人はいる。今日は上で泊まるのかな???まぁ日は長いから下りれないこともないか。
坪場まで帰ってきた。ここから本格的な下りが始まる。足場は悪いし急だし。そして・・・ここでストックをしまった。先週の鳳凰山の反省から急な下りではストックを使わないようにする。ストックを突く場所に戸惑ったり両手を使うような場所では邪魔になって進むのに時間がかかる。こないだの惨敗の原因を考えるとやっぱ下りのストックだ。あれがあると次の一歩が出ない。本来ストックというものは下りで使うものなのかもしれんが急すぎる下りなんかではかえって邪魔になる。特に僕にとっては。
というわけでもう何年かぶりのストックなしの下りが始まっ
た。剱岳や五竜以外ではほんとに久しぶりだ。今ではストックなしの登山なんて考えられんほどストックに頼りきった山行ばかりなだけにちょっと新鮮だ。
予想通りというかストックが無いほうが次の一歩が勝手に出てくる。両手も使いやすい。
こりゃいいわい。作戦成功・・・なんて思ってたらいつの間にか周囲をブヨに囲まれていた。登ってくるときはこんなにいたっけ???さらに下って行くと「うわぁぁぁ~こりゃいかん!!!」
腕や顔に容赦なくブヨがたかってくる。腕や顔にとまる。払っても払っても止めどない。こりゃ集中して歩けんわい。というわけで・・・
こいつの登場だ!!!ちなみに現地ではとても写真を撮るような余裕はなかったので家で撮った画像である。
しかしまぁ出発時間を遅らせてでもこれを買いに行ってほんとによかった。周囲にはブイブイブヨが飛んでるけど顔にまとわりついて来なければどうってことはない。本来なら素肌を露出させてはならんので腕をまくった雨具も袖を戻すべきなんだろうが蒸し暑いのでそのままで行く。しかしブヨの攻撃はとどまるところを知らない。腕にまとわりつくブヨを叩き潰したり払ったりしながら進む。登るときにはこんなにいなかったのに何だこりゃ???雨が止んだからか???もうね、ほんとにすごい。トムとジェリーとか熊のぷーさん出でてくるハチ並に黒い軍団に包囲されている。会う人会う人と「虫がすごいですね」と言いながら下る。こりゃ虫よけネットが無かったら気が狂ってたかもしれん。とうとうまくってた腕も元に戻した。もう暑いとかそういう問題じゃない。身の危険を感じるほどのブヨの群れだ。さすがにこの辺ともなると皆さん虫よけネットをかぶっていた。皆さんよく調べていらっしゃる。
地面は沢というか川というか。午前中の雨に加えて多くの登山者に踏まれたおかげでそこらじゅうがぬかるみだ。
4合目まで降りてきた。あと少し。
下って行くとなんとも特徴的な木が。登りの時には特に気にも留めたかった。
なんかすげーな。
さらに下るともういっちょ個性的なのが。
登るとき確かにこの下をくぐったはずなんだが。登るときと下るときでは同じものを見ても印象に残るものが違うな。
そして14時14分、無事に3合目登山口まで下りてきた。いやー行き当たりばったりな感じだったけど75座目の苗場山を無事に終えることができた。コースタイムは2時間40分。そこを2時間19分。まぁ下りはこんなもんか。2時間くらいで下れるかと思ったけどそうはいかなかった。けどストックつきながらだったらもっとかかってたな。今日は下りでの次の一歩がスムーズに出た方だと思う。自分的には納得の下りだった。