列車は大垣に向け出発。列車の中では会社で回ってきた漫画を読みながら音楽を聴く。もう今更ながらに乗って心が躍るということもない。慣れや経験って人々から感動を奪っていくな。悲しいもんだ。
品川・横浜と停車していく。通勤帰りの人々を高見の見物ときめこむ。
正直見るべきものもないので漫画を読み終わったら寝ることにした。小田原・沼津と停車するたびに目が覚める。そして再び寝る。夜行列車に乗ってるねぇという気分になる。
その後、静岡・浜松と停まり、次に気がついた時には真っ暗な駅で停車していた。駅名を確認すると豊橋。けっこう長い間運転停車をしたけど乗客の乗り降りはさせてくれない。しばらく寝落ちして再び気づくとまたもどこかの駅で運転停車。真っ暗な中、駅名を確認すると共和。ここで貨物列車4本ぐらいに抜かれた。
5時20分、名古屋に到着。ここで下車する。今回は広島には行かず春の紀勢線の旅を楽しむことにした。
こんなつなぎ方をしているので先頭から最後部までは通り抜けはできない。
久しぶりに名駅で降りたな。
車掌さんが安全確認してドアが閉まる。ゴールは目前のながらの旅が続く。
僕が乗り継ぐ関西線は5時40分発。 駅の案内板を見ると向かいのホームから発車する中央線も5時40分発となっていた。おぉ~並走だな。
列車が入線。
列車は定刻の5時40分に発車。数秒早くドアの閉まった同時発の中央線に完全にちぎられる。まったく併走にならず残念がっていると・・・
おぉ~あれは東海道線。東海道線も5時40分発だったのか。東海道・中央・関西の3本線が同時に出発。なかなか豪華である。
近鉄の黄金駅を眺めた後、八田に到着。高架になって近鉄・地下鉄とも乗り換えやすくはなったものの近鉄もJRも各駅停車しか停まらない。まぁそもそもここで相互に乗り換えをするという需要はあんまりないだろうな。金山みたいに発展するような時代は未来永劫 来ないと思われ・・・。
列車は亀山目指して進む。途中で何本かの列車とすれ違ったけど2両編成でワンマン運転である。さすが名古屋。大いなる田舎である。3大都市圏とはいうものの随分とのどかなものである。
うつらうつらしながら気がつけば終点の亀山に到着。ここからいよいよ紀勢線の旅が始まる。
多気で新宮行きに乗り換えるんだが時間が空きすぎるので終点の伊勢市まで乗り通しその後、多気まで引き返す。
僕が乗り込むキハ11と待機中のキハ48。気動車は好きだけど東海色はあんまり好きじゃない・・・。
というわけで気動車4連で紀勢線の旅が始まった。