いざ尾瀬ヶ原へと突入する。時刻は16時半を回っている。見える範囲にまったく人はいない。こんな時間から入っていく奴はおらんのだろうな。
だーれもいない尾瀬ヶ原。独り占めだが若干不安にもなる。
前方には明日登る燧ケ岳がずど~んとそびえる。
傍らに目を落とすときれいな花が。全盛期はこんなもんではなくそこらじゅうがお花畑なんだろうな。この花はそいつらの咲残りだ。
湿原を流れる川。なんか癒されるわ。
いいねぇ。僕の好きな釧路湿原とは一味違った趣がある。
燧ケ岳に向け進んでいく。
でかいなぁ~。
前方から人が。この時間だからこんなんだけど普通に観光客のいる時間なら上高地くらい人とすれ違うんだろうな。
このスケール!!!ひたすら燧ケ岳を仰ぎ見ながら大湿原の中を歩く。
振り返れば先ほど登った至仏山が。
ここ尾瀬ヶ原から見ると優しい山容だ。
こういうの見ると「尾瀬ですなぁ~」って思う。
池塘と湿原と燧ケ岳。
池塘と湿原と至仏山。こちら側は逆光だ。
夏がく~れば思い出す~♪♪♪
遥かな尾瀬~遠い空~♪♪♪
池塘に空が写ってきれいだ。
水芭蕉の花が・・・咲いてなかったので蓮の花。
で、しつこいけど燧ケ岳。
尾瀬って東に向けて歩いているとず~っと燧ケ岳を見ながら歩くことになる。
尾瀬と燧ケ岳は1セットだ。
逆に西向きだと至仏山と1セット。おっと逆光の光の中に怪しい色の雲が。こんなだだっ広い湿原の中で夕立だけは勘弁だ。
8月も終わりだけどまだ夏空と呼べるようなモクモク雲が浮かんでいる。入道雲ではないけども。
川を渡る。
この流れがこの湿原を作っている。
だいぶ燧ケ岳が近づいてきた。
牛首分岐。ここまで35分。コースタイムは45分。8掛けペースを継続中。
湿原の中のジャンクション。あっち側は東電小屋へと続く。
僕はこちら側の道を行く。
数は少ないけど花も咲いている。
何十分かに一度くらいのペースで人の姿が見える。
川面に映る夏の雲。夏もそろそろ終盤戦。残り少ない夏の景色だ。
前回の黒部五郎といい今回の尾瀬といい今年の山行は天気に恵まれている。なんて思ってたら龍宮小屋に到着。
時刻は17時34分。ここまで山ノ鼻から64分。コースタイムは85分。いいペースだ。
だいぶ疲労もみなぎってきたけど休むわけにはいかない。見晴までは残り1.5km。ど平坦の道だ。頑張ろう。
湿原から樹林へと入り
川沿いの道を歩く。
樹林よりも開けたところを歩きたい・・・
沼尻川っていうんだと。
ふと足元を見ると
おぉ~この先は福島県。東北地方へ突入する!!!つーか尾瀬って福島にもまたがってたのか。知らなんだ。
この橋の向こうは東北だ。
そして東北福島の地に突入した。振り返れば至仏山。あちらは群馬でこちらは福島。
さらば至仏山!!!また逢う日まで。
そして目の前にはどし~んと燧ケ岳。時刻は17時42分。鳩待峠を至仏山に向け登り始めてからいい7時間を超えた。いい加減疲労困憊だ。早く見晴に到着したい。
ぶひぃ~、まだですか~???
おぉ~見えたー!!!
あそこがゴールだ。
17時57分、見晴に到着。ここまでの所要時間は2時間13分。コースタイムは2時間55分。コースタイムを40分ほどまくことができた。
おぉ~新潟にも近いのね。
テン場に向かう。小屋の脇を通り
ほぇ~。やっとこさここまで来たぞ。疲れたわ、ほんと。てなわけでテントを設営し一服した。