バスは折立に向けて走り出す。窓の外の雨を眺めながら「何でいつもこうなんだ・・・」と重たい気持ちになる。でも登山口に着くまでに止むかもしれん。昨日の天気予報では晴れってなってたんだから。
ところで富山駅から折立までは¥3,500-。東京から富山までは¥4,500-。¥3,500-だったら埼玉くらいまで帰れそうだ。
車内は満席。全国各地から山のぼらー達が集結したと思われる。朝6時発なんで前泊の人も多いだろう。
ところで今回の黒部五郎への山行は三年越しの悲願であった。一昨年、高瀬ダムから裏銀座を歩いたんだがその時は4連休しか取れず水晶、鷲羽には登頂したものの黒部五郎には登れず新穂高に下山した。そして去年はまさかの超大型台風の直撃で涙の断念。代わりに八幡平、八甲田、岩木、月山の4座を3日で登頂した。北アルプスの百名山で最後まで残った黒部五郎は3年分の思いが詰まっているのである。山を始めた当初は北アルプスで一番深い水晶岳同様に「こんなところを登れるような日が来るんだろうか」とまさしく雲の上にあるような遥かなる存在の山であった。それから11年。ついにこの日が訪れた。一昨年水晶の山頂に立った時の感激と同じような気持ちになるんだろうか。
途中の休憩場所、アルプス村に到着。道の駅的な場所でセブンイレブンもある。
雲の間に青空が。このまま晴れてくれ~。
セブンイレブンで弁当を買い外で食べる。その後バスに戻ると隣のおばさんに「米粒ついてるよ」と指摘される。いや~お恥ずかしい・・・。
再びバスは走り始める。有峰口で3人ほどを乗せて折立を目指す。うつらうつらしていると
折立に到着。
手前の駐車場はいっぱいで路肩に停めている車も多い。もう何年前か忘れたけど以前薬師岳に登るために折立に来たんだが(確か9月)夜にここに着いたんだが停まっている車も少なく真っ暗で結構不気味だった。その時のイメージがあったんでこの状況には非常にびっくりした。
というわけで折立にやってきた。