鍋割山から大倉目指して下山する。しかしまぁどうにもこうにもペースが遅い。大倉から花立山荘までが2時間25分。金冷シまでが休憩込みで2時間55分。ほぼコースタイム通りである。いつもの休憩込みでコースタイムの8掛けにはほぼ遠い。う~む、去年の惨敗の六甲全縦といい体が退化の一途である。情けない・・・。ちなみに鍋割山までは3時間45分。コースタイムは4時間だ。
これまでの遅れを取り戻すべくえっさほいさと下っていく。急ではあるが段差が小さめのわりかし下りやすい登山道である。頑張って歩きながらふとGPSを見ると「げげっ!!!」
なんとルートから外れているではないか!!!しかしここはれっきとした登山道で少ないながらも人の行き来はある。「あれ~???分岐なんかあったか???」
先を急いではいたが分岐があればさすがに気付くだろ。一本道だったと思うんだけどなぁ。でもGPS上では間違いなくルートを外している。僕の持ってるのはGPS内に地図が入っていないタイプでルートは自分で作ったものをアップロードするタイプ。すなわち僕がルートを作成するのを間違えてしまうととんでもないことになってしまうのだ。とはいえこのまま進み続けるわけにはいかない。ルート外れは300mほど。というわけで確認のため今来た道を引き返す。GPS上で正規のルートに戻ったところに分岐がなければ僕がルートを作り間違えていることになる。それはそれで致命的なミスだ。状況によっては命に係わるぞ。
GPSでの進路の方向を見ながら「どう見ても道があるようには見えんがな」と思いながら引き返すこと数分。そろそろだな思ったところで・・・
うわっ!!!思いっきり分岐を見逃してた。う~む、マジでか・・・。これを見落とすか・・・。つーか人ってこんな感じで道迷いに陥るんだな。いや~持ってて良かったGPS!!!。
前方にはきっちり分岐を見極めた人たちが大倉へ向けて下っている。
正規のルートに復帰し再びえっさほいさと大倉をめざし下る。途中で鍋割山でカメラのシャッターを押してあげたご夫婦を追い抜かす。「あっ、さっき写真撮ってくれた人だ」と声をかけられ「いや~分岐を見落としちゃって行き過ぎちゃいました。」とへらへら答える。いやーかっちょ悪い。
こんな感じの下りが続く。
沢をいくつか渡り林道に出る。つーか大倉まで5.2キロもあるのか。遠い・・・。
登山道の延長みたいなもんかもしれんが林道歩きは好きじゃない。
今回は遭遇しなかったけど始めから終りまでひたすらヒル、ヒル、ヒルである。蛭が岳にヒルクライム・・・しょうもない洒落が頭をかすめた。いかん、嫌いな林道歩きで体だけでなく思考回路にも悪影響が出始めたようだ。
ゲートはまだか~といい加減嫌気がさしてきたころこんなものを発見。
そして・・・
ようやくゲートに到着。
ここには写ってないけど道標にはここから大倉までなんと20分とか書いてあった。これよりも手前にあった道標には「大倉まで0.7km」とか書いてあったのに・・・。絶対おかしいだろ。不動産のルールなら徒歩20分なら1.6kmだぞ。めっちゃ増えとるやないか~い!!!
なんてぶーたれながら歩いているとやっとこさ舗装路に出た。
ゴールまでもう少しと舗装路を下って行く。そして見えた大倉のバス停は・・・
「げげっ!!!」
なんとそこにはバスを待つ登山者たちの長蛇の列が!!!
正直久々の登山でヘロヘロである。たった15分とはいえぎゅうぎゅうバスは嫌すぎる。思わずタクシーにしようかと思ったけど様子見を兼ねてベンチに座って荷物の整理。なんか次々とバスはやってくる。するとふと人波が切れた瞬間があったのでそこを見逃さずバスへと乗り込む。そして見事座席をGET。数分後、再び人々が押し寄せバスの中は押すな押すなの大盛況。おしくらまんじゅう状態で渋沢駅へと出発した。